定番職業病で1番つらい「腰痛」対策
看護師の抱える職業病で非常につらいのが腰痛です。悪化すると仕事をすること自体が困難になってしまいます。そのため、予防法と改善法を知っておきましょう。普段から意識すれば、重症化を防ぐことができますよ!
負担の少ない姿勢を意識して
普段から、できるだけ腰に負担のかからない姿勢を意識してください。前かがみや中腰の姿勢は腰に負担がかかりますが、ベッドの高さを意識して片膝を乗せながら介助をするなどの工夫をしましょう。かがむときには、骨盤から前にかがむようにしましょうね。背中を丸めたままかがむのは危険です。腰をそらせてお尻を突きだし、骨盤から上半身を倒すイメージですね。オムツ交換や移動介助などでは、これを基本姿勢としましょう。骨盤と腰椎の位置が固定されて、余計な負担がかからなくなりますよ。
積極的に体操を
空いている時間に体操をしましょう。1番まずいのは、同じ姿勢で長時間いることです。立ち仕事が多い看護師におすすめなのは、立った状態で骨盤を前後に動かす体操です。自分のおへそを見ながら腰を丸めたら、次は骨盤を意識して腰をそらしてください。これを大体10回くり返します。業務の間にちょこっとやるだけで、腰痛予防に大きく役立ちますよ!また、夜勤の際は座りっぱなしの時間が多くなりますよね。その際も、座った状態のままで構わないので骨盤を前後に動かしましょう。気付いたときにやる程度で大丈夫です。
では、申し送りやカンファレンスなど、立っているけど腰を動かせないシーンではどうすればいいでしょう?こういったときは、立った状態のまま片足をあげましょう。台のようなものに足を乗せて、左右5分ずつやるだけで骨盤の体操になりますよ。1番大切なのは同じ姿勢のままでいないことです。同じ姿勢のままでいると腰に負担がかかり続け、血液循環が悪くなってしまいます。そのため、意識的に骨盤を動かすことが大切なんですね。
道具を上手に活用
様々な対策をしても腰が痛くなる可能性はあります。つらいと感じたら無理をせず、コルセットを巻きましょう。コルセットは骨盤の位置をキープしてくれます。また、疲れにくい靴を選ぶのも大切ですよ。自分で履いてみて、安定感があるものがおすすめです。
職場以外での対策
職場以外だと、整骨院に通うという手もあります。プロの手によるマッサージは高い効果が見込めますし、精神的なリラックス効果もありますよ。自宅にいるときはゆっくりお風呂に入って、血流をよくするように心がけてくださいね。